国産の柑橘類と輸入柑橘類について青果の道45年の男が語ります!

こんにちは、青果チーム最年長の杉本です。

すっかり冬果実の季節ですね。

この時期とくに親しまれ老若男女皆様に人気があるのが柑橘類です。

日本国内のみならず、世界中に様々な種類の柑橘類があるんですよ。

今日は柑橘類について、国産のもの輸入のものについてお話しいたします。

愛媛出張(柑橘園)
日本全国津々浦々、青果チーム皆で産地へお伺いして実物を目で確認しています。

国産の柑橘類とは?

さて、まずは主な国産の柑橘類の品種を挙げますね。

この中でいくつの品種をご存知ですか?

主な国産の柑橘類の品種

  • みかん
  • いよかん
  • デコポン(不知火)
  • 清見
  • せとか
  • 甘平
  • 紅まどんな
  • タンカン
  • 文旦
  • 晩白柚
  • キンカン
  • 日向夏
  • ポンカン
  • 柚子
  • スダチ
  • シークワーサー
  • 橙(だいだい)
  • カボス

…等々が上げられます。

国産の柑橘類の特長とは?

国産の柑橘類の特徴として、同じ品種でも、季節や産地が異なると、品種名や商品名が変わことも多くあります。

どういうこと?と思われますよね。詳しくお話しいたします。

青果市場にいると自然と覚えてくるのですが、非常に細かいお話しになるので少々イメージしずらいかもしれません。

柑橘類がお好きなあなたへ、雑学としてご一読いただけたら幸いです。

季節ごとに品種名が変わる柑橘の例は?

一番良い例が「みかん」です。

本来みかんと云えば秋から冬の商品ですが、実は一年中出会えるんです。

みかん本来の呼び名は「温州みかん(うんしゅうみかん)」ですが、季節ごとに品種名が変わるため、年間ではこの様に変化して行きます。

春~夏「ハウスみかん(宮川早生種)」

→初夏「グリーンハウス

→秋「極早生みかん

→秋~冬「早生みかん(宮川早生種)」

ちなみに、もっと細かい種別もあります。

冬12月「中性種(南柑20号)」

→12月後半~1月「晩性種・普通温州種

→年明け以降春先まで「晩性種・青島温州等

このように、みかんの品種は一年中季節ごとに変わって行きます。

かんきつ王国愛媛へ
愛媛出張のときに発見した「みかんジュースタワー」です。ようこそかんきつ王国愛媛へ

同じ品種でも産地が変わると名前が変わる品種とは?

日向夏」と「小夏」という柑橘類の名前を聞いたことはございますか?

実は、同じ品種なんですよ。

「日向夏」は宮崎県を代表する柑橘ですが、これが高知県に行くと「小夏」と呼ばれ、静岡県や愛媛県では「ニューサマーオレンジ」として出荷されます。

ちなみに、正式品種名は「ニューサマーオレンジ」です。

この様なアイテムは他にもいくつかありますので却って分かりにくいかもしれませんね。

他県では使用できない名前とは?

他に、品種登録の関係で他県では使用できない名前の柑橘もあります。

代表的なものは、愛媛県で開発され愛媛県だけで栽培されている「紅まどんな」と「甘平」です。

紅まどんなについて、青果チーム最年少の大村君がブログに書いているのでぜひご覧ください。

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「紅まどんな」について、青果専門店とっておきやの青果担当が語ります!日本全国の中でも愛媛県だけの、超希少な新柑橘「紅まどんな」をご存知ですか?日本の冬の風景になじみ深い柑橘の中でも新しい品種です。産地へ行ったときの写真とともにご紹介いたします。

余談ですが・・・

柑橘王国と云われている愛媛県では約30種の柑橘を栽培していて、産地でも種類が多すぎて中々把握が難しいとも云われている位です。

私たちのように市場で数多くの柑橘類を見ている人間でも、全部は把握出来ないほど。

そのため、私たち青果チームのメンバーは足繁く現地へお伺いし、自分の目で見て、産地の方々から話を聞いて、日々勉強の連続です。

産地の方々とのコミュニケーションを大切にしています。

愛媛の甘平を見に行きました
愛媛の果樹園で、生育中の「甘平」を見せてもらいました。ありがとうございます!

海外からの輸入柑橘類とは?

さて、続いては主に海外から輸入されている柑橘類についてお話しいたします。

中には極少数ですが日本国内で栽培されている品種もあります。

しかし、本当に少ないので、輸入される割合が圧倒的に多いです。逆を言うと、これから例に挙げるフルーツで日本国内産のものを発見したら、それは希少品ということになりますね。

主な輸入柑橘類の品種

  • グレープフルーツ
  • オレンジ(バレンシア・ネーブル)
  • ブラッドオレンジ
  • レモン
  • オロブロンコ(スィーティー)
  • ポメロ
  • メローゴールド
  • ミネオラオレンジ
  • マンダリンオレンジ
  • ポンカン

…などが有ります。

輸入の柑橘類の特長とは?

輸入柑橘の大きな特長としては、品種によって呼び名が変わったり、同じものでも扱う時期によって輸入元の国が変わる事が有ります。

時期によって輸入元の国が変わる柑橘類とは?

グレープフルーツは、輸入柑橘の代表的なものですが、扱う時期によって輸入元の国が変わってきます。

11月~4月はアメリカのフロリダ産、5月以降はアメリカのカリフォルニアやアリゾナ産が中心で、それ以外の輸入国としては中近東のイスラエルや南アフリカ等が数多く出回っています。

個人的な好みですが、この中で一番おいしいと思うのはやはり3月から4月頃のフロリダ産のグレープフルーツだと思います。

私も若い20代の頃(もう40年前です)、当時の青果販売員仲間たちと一緒にアメリカのフロリダ州にあるグレープフルーツの名産地を訪問したことがあります。

地平線までずーっと広がる畑は圧巻の光景でしたね。

時期によって品種が変わる輸入柑橘類とは?

又、オレンジもカリフォルニアが主産地ですが、時期によってオレンジの品種が変ります。

11月~4月はネーブルオレンジ(へそ有り)生食向きで、5月~10月はバレンシアオレンジ(へそ無し)ジュース向き。

実際よく見ると外観がちょっと違うんです。こんどお店で見かけたら意識してみてくださいね。違いが面白いですよ。

ちなみに、オレンジジュースの豆知識をここでひとつ。アメリカ国内で飲まれているオレンジジュースの原料の主力産地は「ブラジル」ってご存知ですか?

同じ品種でも産地が違うと名前が変わる輸入柑橘類とは?

又、最近人気の輸入柑橘で「スイーティー」と云う品種があります。

これはイスラエル産のものを云いますが、同じ品種でもアメリカのカリフォルニア産になると「オロブロンコ」という品種名で輸入されています。

実は、元々は同じ品種なんです。

まとめ

日本国内には多数の柑橘類が存在します。そして、海を越えた世界中でも様々な柑橘類が栽培されています。

最近の輸入柑橘類はアメリカだけでなく、中近東やアフリカからも数多く輸入されていますね。

輸入柑橘類の良いところとしては、やはり「えっ、この時期にこれが食べられるの!」という驚きと感激が多いと思います。

南半球北半球では季節が正反対になりますので、日本が冬の間でも、夏のフルーツを楽しむことができるのです。

ぜひ産地名(国名)等も意識してみてください。一年中、国内だけでなく、海外の柑橘も楽しんで頂けると思います。

青果専門店とっておきや

青果専門店とっておきやでは、季節ごとにスタッフ一押しの青果をご紹介しています。

基本的に予約受付のみとなります。ぜひチェックしてくださいね。

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